令和3年7月

この度、第25回中部テレビ大賞の開催中止を決定したことをご報告申し上げます。

昨年18作品のご応募をいただいた中部テレビ大賞ですが、今年の応募数は、半分以下の8作品でした。 これはコロナ禍で、作品の制作本数自体が減少し、その中で30歳以下の若手ディレクターの制作チャンスが奪われてしまったためだと思われます。

さて、中部テレビ大賞の今年の規約に、「応募作品数が10本に満たない場合、開催を中止する」との項目があります。 コンテストである以上、一定数の作品の中でその優劣を競うことを目的としており、その一定数を10作品としています。

したがって規約にのっとり、今年の中部テレビ大賞は中止と決定しました。 中部テレビ大賞が30歳以下のディレクターによるコンテストに特化して5年。 順調に応募本数が伸びてきただけに、まことに残念です。

なお、今回ご応募いただいた作品に関して、出品者の同意が得られたものは、来年の中部テレビ大賞に繰り越しエントリーしていただくこととしています。来年は、コロナによる我慢の時代を抜け、若き才能たちが、伸び伸びとその力を発揮した作品が寄せられることを期待しています。

　（一社）日本放送作家協会　中部支部長　柳瀬　元志