第22回 悪魔の囁き  加藤 満男
2024年 · 2024/04/11
少年の暮らす町にも昔は映画館があった。ラジオしか娯楽がなかった両親は、少年を身体で隠すようにして年に数回映画を楽しんでいた。ある日映画館を出た時…

第21回 お昼のモンダイ  亀子 美穂
2024年 · 2024/03/10
今の職場でパートの事務職として働いて15年になる。場所は名古屋市営地下鉄東山線伏見駅すぐ近く。伏見は、高層ビルが並ぶ名駅と繁華街である栄の中間にある、オフィスビルが立ち並ぶビジネス街だ。...

第20回 アメリカ物語 ~息子の大脱走~  白石 栄里子
2024年 · 2024/02/12
9.11、あの忌まわしいアメリカ同時多発テロが起きる少し前のこと。私は夫の海外赴任に伴い、約三年半をアメリカは首都ワシントンD.C.の郊外、メリーランド州で過ごした。その三年半で、もっともショッキングだった出来事について書いてみたい。...

第19回 かぶとむし  加藤 紀子
2024年 · 2024/01/12
2022年の12月、道の駅で「かぶとむしの幼虫」を買った。直径15センチの透明のプラ容器に2匹(2頭と数えるのが正解らしい)、入っていた。……

第18回 琴線に触れる言葉  梶田 明子
2023年 · 2023/12/10
数年前、義父が亡くなった。明け方、トイレに行こうとしてふらついたのだろうか、義父は寝室でうつぶせに倒れ……。

第17回 偲秋描  柳瀬 元志
2023年 · 2023/11/10
今回のエッセイは11月掲載ということで、秋をテーマに書くことにしました。私の場合、テーマが決まれば次はタイトルを考えます…

第16回 わが町 下石  加藤 満男
2023年 · 2023/10/13
題名の文字。何と読むのでしょう。 下石(おろし)と読みます。少年が生まれ今も暮らしている町の名前です。

第15回 富士山すべり台  いとう 菜のは
2023年 · 2023/09/14
「え、富士山すべり台って東京にはないんですか……?」 ある映画の初稿でこんなト書きを書いた。 『富士山の形のすべり台で遊ぶ子どもたち。楽しそうな笑い声が響く──。』

第14回 ヘッドホンには負けないよ 近代プラネタリウム100周年  田島 秀樹 
2023年 · 2023/08/10
できれば、 台詞とか、最小限にして欲しいなぁ。 ストーリー? そういうのもいらないや。 なんならぜーんぶ、BGMだけで、とか。

第13回 作ること、食べること  芳賀 倫子
2023年 · 2023/07/10
今朝も、猫の額ほどの庭には、タラの芽、山ウド、ワラビ、フキ、ミョウガ、ミツバ、サンショ、などが顔を出しており、一周すると一握りほどの山菜が採れる。一握りあれば……

さらに表示する