社交ダンスにすっかりハマリ、私の70代は大変ハッピーなものとなった。学生時代にダンスパーテイに動員され、適当に踊っていた頃から正式に習いたいとずっと思ってきた。しかし、子育てに追われ、仕事に追われ、バタバタと生きているうちに70代になってしまった。ここで立上がらなければ一生できないと思い、72歳でレッスンを始めた。最初はゆっくりやっていたが、この2、3年はメダルテストを受けるようになり、急にスイッチが入った。3級、2級、1級、ブロンズ級、シルバー級、ゴールド級と順調に進み、少し、ダンスらしくなってきたところである。毎日、楽しくて仕方がない。
ダンスの良さはいろいろあるが、まず、足腰がしっかりすることと、姿勢が良くなることである。高齢になるとどうしても背中が丸くなってくるのだが、年とともに姿勢が良いと言われるようになった。これは30歳イケメン先生が「骨格を変えることは出来ないけれど、姿勢は変えることが出来る」と言われたことを信じて実践してきたお蔭である。そして……。
自分がダンス効果を日々実感しているものだから、74歳の従姉妹に話をしたら「私もやりたい」と言うことになった。さらに、この話を86歳の姉に話したら、「私だってやりたい」と。さらにさらに、76歳の義妹が「私も」と言い出し、毎週一度は四婆が勢揃いすることになったのである(私は他に二日レッスンをしている)。四婆見参の日はどんな絵になっているだろう。「おばあさんが一人済んだと思ったら、またお婆さん!」で、先生の心境や如何に。しかし、86歳の姉は、「毎日、ウキウキして楽しい!一生、続けるわ」と意気軒昂である。
私もこの老婆展開は読めなかったが、高齢時代、これもありかと思う今日この頃である。